<目次>
・上海-ロカ岬(ユーラシア大陸最先端)間の旅をしめくくる退屈なスタート(このページ)
・マルセイユ(フランス)-ジローナ(スペイン)
・ジローナ-マドリッド(スペイン)
・マドリッド-エヴォラ(ポルトガル)
・エヴォラ-モンサラーシュ(ポルトガル)1
・エヴォラ-モンサラーシュ2(ポルトガル)
・モンサラーシュ-リスボン(ポルトガル)
・ユーラシア大陸最西端の地へ(ポルトガル)
・リスボンでトラムを追いかける(ポルトガル)
・旅の終わりはパリのビストロで(フランス)



 上海-ロカ岬(ユーラシア大陸最西端)間の旅を締めくくる退屈なスタート


随分前に上海とイスタンブール間の陸路を踏破した。とはいっても、一気に、ではなく何回も通い踏破したのだが。そして、その後、その旅にヨーロッパ陸路横断をふっつけて、ユーラシア陸路横断という形にしようということで、ギリシャからイタリアまで陸路移動の旅を行ったことは、すでに書いた。

残された区間はイタリアのミラノからポルトガルのロカ岬までの区間だが、この旅を実行しようという気持ちがなかなか起きなかった。正直、退屈なルートだと思った。しかし、いずれ実行に移すべき旅であるとも思っていた。

2010年夏、行きたいと思ったのはイスラム圏だった。しかし、あいにくラマダン(断食月)だ。異教徒は断食につきあう義務はないのだが、断食をしている人の前でおおっぴらに飲み食いするのは避けたい。しかし、猛暑のなか水すら飲まないのはちょっと。。。そこで、ミラノからロカ岬までの旅を選択した。しかし、上でユーラシア陸路横断と書いたが、上海からではユーラシアの東側のかなりの部分が残っているから、この表現は使うべきではないなと思う。いずれ北京からモンゴルを通りロシアへ抜けて、シベリア東部へ出る旅を実行すべきなのかもしれない。う~む、また、旅の課題ができてしまった。

さて、旅のスタートである。

まず、成田からミラノへ飛び、一泊して翌日から陸路移動の旅をスタートさせた。イタリア観光はなしである。



旅のスタート、ミラノ中央駅。巨大な駅である。



ミラノ中央駅。こんな泉まである。



ミラノ中央駅。まずは、フランスとの国境の駅、ヴェンティミーリアまで移動。チケットはイタリア国鉄のホームページで購入したが、かなり割引率の高いチケットが買えた。予定が決まっている場合、イタリアの鉄道の旅はウエブでの購入が得である。


9時5分発のICで出発、定刻から約20分遅れてヴェンティミーリアに到着。駅で軽い昼食をとり、モンテカルロ(モナコ)行きに乗車。



ヴェンティミーリア駅。



ヴェンティミーリア駅前。



ヴェンティミーリア駅構内。フランスの列車(手前)とイタリアの列車(奥)が並んでいる。


モンテカルロ(モナコ)に到着して大部分の客が下車。しかし、ここからはどうするんだったっけ。ヴェンティミーリア発の列車はニースまで行くものとばかり思っていたのだが。トーマスクックの時刻表のコピーでも持って来るんだった。例によって、出発前日の夜まで仕事に追われており、そこまで頭がまわらなかった。フランス語の車内放送があるが、何を言っているのかちんぷんかんぷん。

退屈な感じの鉄道旅行だったので、これくらいのことがあった方が面白い。

ヴェンティミーリアから乗り続けている乗客もいるから、折り返しのヴェンティミーリア行きではないようだし、鉄道の路線図を見ると、モンテカルロは分岐駅でもないようなので、このまま乗っていても問題はないと判断して、モンテカルロから乗車してきたたくさんの乗客とともに出発。そして列車はとりあえずの目的地ニースに着いた。



ニース


この日の最終目的地はマルセイユである。日本で調べたところによると、予約の必要のないローカル列車で行けることになっているが。。。駅の表示がちょっとわかりにくい。一応、フランス・スペインで使えるレイルパスを買ってきたのだが、予約の必要な列車が多すぎて不便である。駅の予約窓口に行くと、予約の必要のない列車(つまり予約手数料がかからない)があると教えられ、マルセイユまでは、その列車で移動することにする。

ところで以前にも感じたことだが、フランス国鉄の窓口は親切で感じがよい。長~い列ができていても、今相手にしている客の希望を徹底的に聞こうとするし、よりよい情報を提供しようとする。後ろで待っている、時間のない客にしてみたら「もっと急げないのか」ということになるのだろうが、駅の窓口は時間のかかるところというコンセンサスがあるのかもしれない。

16時28分ニース発の列車に乗り、19時少し前にマルセイユ到着。


19時少し前マルセイユ到着。サマータイムということもあり、まだ、夕方という雰囲気すらない。



マルセイユ駅。大きな駅である。



マルセイユのオールドポート。この港に面した思いっきりツーリスティックなレストランで夕食。



色とりどりの石けん(オールドポートの夜店で)。


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