コチ(コーチン)…マーケット、チャイニーズ・フィッシング・ネット

<3月7日(3日目)>


ホテルの朝食。



7時半すぎ、チェックアウト。ホテル前からタクシーで空港へ移動。来るときほどの渋滞はなく1時間くらいで空港到着。料金は300ルピー。

コーチン行きの便は10分遅れの10時45分に出発し、12時35分ころコーチン到着。フライト時間が約2時間あり、軽食ではあるが、割としっかりした食事が出された。味は当然カレー味。例によって食べたあと胃袋のあたりに熱さを感じる。

空港からはプリペイドタクシーで市内へ移動。プリペイド・タクシーは、文字通り前もって料金を支払うタクシーで、カウンターで行き先を告げ、そこで料金を支払い行き先を書いた領収書のようなものをもらいタクシー乗り場へ向かう。紙にはタクシーのナンバーが記されており、指定された車に乗り、領収書のような紙を運転手に渡す。

僕の指定した行き先はメイン・ジェッティー。コーチンはバスや鉄道などが発着し、街の機能の集中するエルナクラムという地区、その対岸に人工島のウィリンドン島、その西側にエルナクラムからつながる半島部があり、エルナクラムから島、半島部への移動は船が便利で、その乗り場をジェッティーという。そのメイン・ジェッティーのすぐそばには、各種ツアーを催行しているケララ州観光開発公団(KTDC)があり、そこからあまり離れていない範囲にホテルもいくつかある。

まず、行ったホテルはシーロード・ホテル。けっこう混んでいるようで、最上階(7階)のデラックス・ルームしかあいておらず、料金は1700ルピー。1000~1200ルピーくらいのホテルを予定していたので、ちょっと高い。しかし、コーチンはムンバイよりもずっと暑く、重い荷物を持ってホテルをさがして歩く気持ちは、はなから失せていた。長い旅をするわけではない。1泊1500円~2000円くらい多く使っても大勢に影響はないと考え、すぐにチェックインした。部屋はなかなか立派で、非常に広い。しかし、やはり無駄に広いという感じである。

荷物を置き、翌日のバック・ウォーター・ツアーに申し込むために、まず、KTDCへ行った。

バック・ウォーターとはコーチン近くにひろがる大水郷地帯で、コーチンのKTDCでは、狭い水路を小さな船で行く半日ツアーを催行している。ところが、めざす半日ツアーは満員で、1日ツアーを勧められた。しかし、逆にこちらは客が少なく、催行されるかどうかわからないという。とりあえず「明日8時すぎにここへ来い」というKTDCの職員の指示に従おうと思う。

KTDCを出たあと、地図も見ずに、あてずっぽうに歩き出した。コーチンではたっぷり時間がある予定なので、とりあえず街の感じをつかんでおこうというわけである。歩いていくと上手い具合にマーケットへ出た。時間帯が悪かったのか、今ひとつ活気がなかったが。



マーケットの入口(だと思う)。




マーケット前(だったと思う)の道。黄色と黒のツートンカラーの乗り物はオートリキシャー。




マーケットの入り口のところで声をかけてきたトーマスという男性(右)。日本に働きに来たがっていた。




コーチンのあるケララ州はバナナの産地としても有名。市場内では、店の人に一声「フォトOK?」と声をかけながら写真を撮った。あまり接近せず店全体を全体を撮るという感じで撮ることが多いのだが、ここ南インドはなんとなく声をかけやすい雰囲気が漂っていた。




パイナップルの生産も多いらしい。バック・ウォーター・ツアーでは(ガイド氏曰く)野生のパイナップルも見ることができた。




スパイスを売る店。どれが何なのかはよくわかりません、あしからず(ちなみににんにくなどもあります)。せっかく許可をとったんだから店の親父も撮っておけばよかった。ところで、南インドは胡椒の原産地でコーチンもスパイス貿易で栄えてきた街である。










マーケットの外にあったスパイス屋さん。






マーケットを出たあと、フェリーで半島部のフォート・コーチン地区へ向かった(フェリーの料金は2.5ルピー)。めざすはチャイニーズ・フィッシング・ネット。



フェリーの船内。




フォート・コーチンの船着場。




チャイニーズ・フィッシング・ネット。網を海中に沈め、ロープで丸太を引っ張って網を引き上げて漁をする。古くから貿易で栄えたコーチンには中国からの船もたくさん来ており、中国からこの一風変わった漁法が伝えられたらしい。




ずらりと並ぶチャイニーズ・フィッシング・ネット。







手前に写っているボートも漁をするためのものかと思う。チャイニーズ・フィッシング・ネットがどの程度稼働しているのかはわからないが、あまり効率的な漁法ではなさそう。現在は観光資源として保存されているという感じなのだろうか?




アラビア海に沈む夕陽。地元の人も夕涼みをかねて大勢やってくる。近くでは魚が売られており、それを調理して食べさせる屋外レストランのようなものもあった。