バガン(2)

1月10日。
この日もバガン観光。この日の足は、前日レンタサイクル屋のおばさんから、さかんに進められたEバイク(電動バイク)。バイクなので、免許が必要なのではと思ったが、免許不要とのこと。後で知ったことだが(不正確な情報かもしれません)、このEバイク、一応ペダルでも動かすことができ自転車というくくりとなり、免許なしで乗れるのだとか。ただ、ペダルをこいで乗る人はいないし、けっこうなスピードも出る。バッテリー満タン状態だと、25kmくらいは走れるとのことで(レンタサイクル屋のおばさん情報)、スピードを抑え気味に走れば、バガン一帯を一日観光するのには問題なさそう。

ところで、Eバイクだが、中国製である。そういえば、以前、昆明に行ったとき、後ろから音もなくやってきて、自分の横を走り去って行ったバイクにびっくりしたことがあるが、それは電動バイクで、街中を走っているバイクの多くがそれだったことを思い出した。日本では、原動機付自転車という扱いになり、50㏄のバイクと同様にヘルメット着用が義務付けられるということで電動バイク普及のハードルは高く、モーターがアシストするだけの自転車が開発されたらしい。



まず向かったのはソーミィンヂー僧院(だと思う)。




近づいていくとこんな感じ。



シュエサンドー・パヤー。ここは5層のテラスを持ち、登ることができる。夕日見物の名所だが、高い場所からバガンの風景が見たくてやってきた。石段の勾配が半端ではない。遠くに見える大きな仏塔はタビィニュ寺院(のはず)。



シュエサンドー・パヤーからの眺め。




バガンで最も印象に残ったスラマニ寺院。ここはフレスコ画がよく残っている。




スラマニ寺院。




スラマニ寺院。




スラマニ寺院。




スラマニ寺院のフレスコ画の興味深いところは、描かれた当時(12世紀)の生活風俗が描かれている点。写真の女性の絵では、ほおに何か模様が描かれているが、これは”タナカ”なんだそう(西洋人のツアー客のガイドの話をチラッと聞いただけなので聞き間違えている可能性がゼロではありません)。タナカとは化粧品のようなもので、ミカン科のゲッキツとかいう木の樹皮をすりおろしたもので、日焼けなどから肌を護るために、女性や子供などがほおなどに塗っている。ベターッと塗ることが多いようだが、模様を描くようにして塗っている女性も見うけられる。この絵に見られるように、この地域でのタナカは長い歴史を持つ化粧品のようだ。




スラマニ寺院。




スラマニ寺院。




スラマニ寺院。




スラマニ寺院。床に置いて売られているのは、バガン名物の砂絵。




ホテルで休息した後、夕日を見るため再度オールドバガンへ。写真はタビィニュ寺院。馬車が写っているが、この観光馬車による見物もバガン定番の観光方法。




夕日観光のポイントとしては、シュエサンドー・パヤーが有名だが、ものすごく混雑していそう。ここシュエグーヂー寺院からの眺めもそれなりによさそうなので、前日に訪問済みだがまたやってきた。自前の足(Eバイク)のお蔭で自由に動き回れた。たいへん暑いので動力付の足は助かる。日の入りを待つ間、東側を望む。




シュエグーヂー寺院から。奥の上の方が金色の仏塔はアーナンダ寺院。




シュエグーヂー寺院から。ピラミッドのような感じの大きな寺院は、ダヤマンヂー寺院。この寺院を建設した王が暗殺され、その後、この寺院は未完のまま放置されたとか。




シュエグーヂー寺院からみた夕日。夕日は近代建築(考古学博物館だと思う)の後ろに沈んでいった。これがここシュエグーヂー寺院からの夕景を見に来る人の少なさの要因だろう。やはり、夕日を見るためにシュエサンドー・パヤーにもう一度行かねば。。。しかし、10~13世紀の仏塔が林立する場所に、なぜ、こんなに目立つ建物を作るのか? と思わざるをえない。