<目次>
 1.カセレス(このページ)
 2.メリダ
 3.サフラ
 4.マドリード
 5.ラ・マンチャ地方の風車の町(コンスエグラ)
 

  カセレス

2010年、ミラノからポルトガルのロカ岬まで移動し、長年かけたユーラシア大陸陸路横断を達成した。

しかし、そのときはポルトガルまでの移動を優先したため、その道すがらにある魅力的な場所を素通りしてしまった。そこで、今回は素通りしてしまったスペイン・ポルトガル国境に近いいくつかの街を訪れることをメインに旅行計画をねった。

選んだ旅の時期は、うっとおしい日本の梅雨時、スペインでは夏が本格的に訪れる6月。ちょっと暑いかもしれないが、乾燥した風に吹かれて旅しようという目論見である。


<1日目>

まず、マドリードに入り、そこからバスでカセレスという街まで移動したが、移動当日、マドリードは強い雨、さらにはヒョウが降るという荒れ模様の天候。カラッと晴れ、青い空が広がることが多い6月のスペインとはほど遠い状態。

カセレスに到着すると、ここでも強いにわか雨。スペインのかなり広い地域で大気の状態が不安定になっているようだった。

カセレスはレコンキスタの時代の名残をとどめる中世の街で、「エストレマドゥーラの宝石」と呼ばれている。(エストレマドゥ―ラとはキリスト教諸国から見たドゥエロ川以南のイスラム支配地を指したが、レコンキスタの進展とともにそう呼ばれる地域も拡大し、最終的に現在のカセレス県とバダホス県の地域が「エストレマドゥーラ」と呼ばれるようになった。)

雨が上がるの待って、歩いて旧市街へ移動して、予約しておいたホテルにチェックイン。



ホテルに荷物を置いた後、さっそく旧市街散策へ。写真は、マヨール広場から旧市街の中心へ上っていく階段。しかし、空は鉛色で観光意欲は今一つ盛り上がらない。



落ち着きのある、よい感じの街並み。




少し進んで振り返ってマヨール広場方向を望む。










夕食をとるためマヨール広場に面したレストランにはいった。午後8時を回っていたが、この明るさ。







そんなにHOTEL、HOTELと強調しなくてもわかりますが。。。(ここは17世紀の邸宅を改装したホテルで、この日はここに宿泊)




ホテル内部。




何やら演劇のフェスティバルのようなものが開催されていた。







とある邸宅に孔雀が。






<2日目>



翌朝、前日とはうって変わって快晴。スペインの夏はこうでなくっちゃ。しかし、けっこう冷え込んでいて、やはりちょっとおかしい。







窓ガラスに映った屋並。




ブハコの塔からマヨール広場を望む。ここにはツーリストインフォメーションも入っていたが、ここを後にしたあと職員が僕を追いかけてきた。何かと思い振り返ると、日本語のパンフレットがあったので持ってきてくれたとのこと。田舎の暖かさを感じる。