アチェンガルゴンパ

<4日目>
昨夜から降り出した雨が朝にはけっこう強くなっていた。アチェンガルゴンパは雨の中か?

昨日買ったビスケットのようなお菓子をかじり朝食がわりにする。

7時40分頃部屋を出たが、幸い雨はやんでいた。

乗り合いタクシー乗り場のあるホテルに近づいていくと、「ヤーチンか?」と客引きに声をかけられる。

8時頃乗り合いタクシー乗り場に到着。

車には誰も乗っておらず、自分は最初の客のようだった。

客の集まりが悪い感じで、だいぶ待たなければと思ったが、途中からどんどん集まり、8時50分に出発できた。(客は7人で、うち男性僧侶3人、尼僧1人と、やはり僧侶率が高い)

途中4350mくらいの峠を越え、11時少し前ヤーチン到着。近年、道路が整備されたようで、予想よりかなり早い到着だった。



道中見かけたヤクの群れ。




これは帰りがけに撮った写真だが、乗り合いタクシーはこういう駐車場みたいなところに到着し、写真にある入口に入り、そこで身分証のチェックを受けて外(向こう側)に出るようになっていた(アチェンガルゴンパに出入りする車は必ずここを通るようになっており管理が厳しくなっている印象)。中国人はIDカードをセンサーにかざしてゲートを抜けるようになっていたが、外国人用の窓口は特には設けられておらず、公安に「自分は外国人なのだけれど」と声をかけ、パスポート・チェックを受けた。どこに滞在するのかと聞かれたのでカンゼに泊っていると答えると、それ以上質問はされなかった。外国人のチェックは予定されていないような造りになっており、近々外国人の立ち入りが禁止されるのではという噂も信ぴょう性を感じさせる。




パスポートチェックを受け、アチェンガルゴンパに向けて歩き出すとすぐに比較的大きな寺院が2つあった。写真ではわかりにくいかもしれないが、回廊の下にはマニ車が並んでいる。一刻も早く、アチェンガルゴンパが見渡せる丘に登りたいが、せっかくチベット仏教文化圏にやってきたので、次の寺院でマニ車を回しながら回廊を一周する(コルラする)ことに(コルラ=信仰の対象を時計回りで一周すること)。




丘の上には写真のような仏像があり、これをめざして坂をのぼって行く。そして、この仏像が面している方角には次のような景色が。3800メートルを超える標高なので、坂を登ると息が切れるが、ある程度高所順応しているのと、坂だと一歩一歩の大きさを調節できるのでそれほどきつくはない。しかし、階段は一段の高さが向こうに決められていて(こっちで調節できないので)、段差の大き目のところはけっこうきつい。




これを見るためにやって来た。9月には草原が枯れてくるという話もあったが、まだ十分緑色だ。しかし、残念ながら空には鉛色。川の向こう側は尼僧の居住地区になっており男子禁制。右奥の金色の大きな屋根のある建物は尼僧たちが祈りをささげる僧院だろうか?橋のこちら側の緑の上に点在するキューブ型のものは僧一人が入れるようなサイズで、ここにこもって仏への祈りをささげる場所だとか(正確なところはわかりません、あしからず)。




丘の上から円形の街に向かって右側を望む。



すぐ上の写真と同じ方向。




丘の上から、円形の街に向かって左側を望む(乗り合いタクシー乗り場からこの寺院の前を歩いて来た)。奥の住居は男性僧侶の住居。




石に書かれているのは何か。




アチェンガルゴンパのメインストリート。




すぐ上の写真と同じ方向を拡大。キューブ型の建物が目立つが、これは平屋の上にのっかる形で設けられている。緑色に見えるのは土地ではなく家の屋根(草が生えている)。




左がわに座っている3人は尼僧。




こっちは男性の僧。




川にタルチョがかかっている。




橋を渡って尼僧居住区の方へ向かってみた。




ここから先は男子禁制。冬は冷え込みが厳しいはずだが、そんななか粗末な家で修行をつむ。陳腐な言い方だが宗教の力はすごいと思う。




尼僧居住地域の縁からさっきまでいた丘の方を望む。




メインストリートの入口。男性は入ってはいけないという立て看板。




メインストリートは舗装されており、街灯もある。




青空だったらよかったのだけれど。






橋の上り口から。




マニ車を回して回廊をコルラ。




坂には男性僧の住居が並んでいる。




段々青空が見えてきたが、残念ながらアチェンガルゴンパ方向は灰色の雲に覆われたまま。




乗り合いタクシー乗り場と街の間にあるホテル。




乗り合いタクシー乗り場からさっきの丘を望む。




乗り合いタクシーは雑貨店のような店へ荷物を届けるため、いったん街の反対側(南側?)へ。そのおかげで撮れた写真。




車はこんな感じの景色のなかを走っていく。しかし、山の天気は変わりやすく、冷たい雨に降られることも。同乗の尼僧さんの一人は乗り物にとっても弱いようで窓を開けっ放しで、後ろの僕の席には冷たい強風が吹き付けけっこうきつかった。