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近況 Archive

大根の粕味噌漬け

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大根粕味噌漬け

12月から大根の粕味噌漬けの実験をしている。

母がずっと毎秋に漬けていたのだが、6~7年前を最後に漬けなくなっていた。

自分も馴染んできた味だし、母ももちろん大好きだった。

2021年の秋、久しぶりで食べたくなったのと、母に少しでも「何かをやっている」という充実感を味あわせたくて、「大根の粕味噌漬けを漬けてみない?」ともちかけた。

冷蔵庫に入るくらいの容器に少量を漬けようと思ったが、ちゃんとした手順を踏むには、まず大根を天日干ししなければならない。

しかし、その手間は省きたい。そこで思いついたのがネット通販。考えうるありとあらゆるものがネットで手に入る時代である。検索してみると、ありました、ありました、天日干しした漬物用の大根を売っているところが。

記憶がやや薄れているのだが、4キログラムという割と少量を売っているところがあり、購入を申し込んだ。

干しあがるまで少し時間を要するということだったが、2~3週間待っただろうか? 天日と寒風によってしなしなになった大根が5本だったろうか6本だったろうかが入った箱が送られてきた。

本来は、干し大根を1週間くらい塩漬けしてから、酒粕、味噌、ザラメを混ぜて本漬けに入るのだけれど、もう水分はかなり抜けていたし、粕味噌に漬けるだけで水分がさらに抜けて、ちゃんと漬かってくれると思い、母に「これをすぐに漬けてみても大丈夫じゃない?」と言った。

問題は、酒粕、味噌、ザラメの分量だが、幸い台所のホワイトボードに母が書き残した何年か分のレシピが残っていた(分量が毎年微妙に異なるのだがー塩漬けの具合により微妙に調整していたのか?)。

スーパーで酒粕、味噌、ザラメを買ってきて、母と一緒に本漬けの準備をした。

大根はたくあん漬け用のものでかなり長く、半分に切り、それをさらに縦に半分に切って(断面は半円状になるように)、冷蔵庫に入るサイズの容器に無理やり漬けこんだ(重石は不要)。漬け込む作業は母にやってもらった。

塩漬けを省いたので、やはりかなり水分が出た。

2週間後、試しに一切れ(1本の大根の4分の1)取り出して食べてみると、まだ、大根の辛味がかなり残っていたがそれなりに美味しく食べられた。

漬けてから1ヶ月を過ぎた頃には、粕味噌の味がしみ込んで、かなりよい味になり、母も満足した様子だった。

2022年の秋、また漬けようかとも思ったが、前年買った漬け物用干し大根は少し分量が多くちょっと問題があった。大根プラス粕味噌でけっこうな重量になり冷蔵庫のプラスチックの棚が割れてしまったのだ。そこでもう少し少量の大根を売っていないかと探してみたがみつからず。

どうしようかと思い、だめもとでネットで大根の粕味噌漬けの通販を行っている店はないかと探してみた(大根の粕味噌漬けはあまりメジャーな漬物ではないよう)。そうすると小樽の漬物屋が売っていることがわかった。

試しに少量購入してみた。母が気に入ってくれたので、2022年から2023年かけての冬はこれで行くことにした。

そして、2023年から24年にかけての冬。残念ながら母のいない冬である。

2021年に買ったザラメが残っていたので、これを使って漬けてみることにした。

まず、半分に切った大根を買ってきて、さらにその半分を部屋干しした(実験ということでごく少量だけ試してみた)。天日干しの方がよい味がでるのだろうが。

暖房を入れた部屋は乾燥しており、みるみるうちに大根から水分が抜けていき、しんなりしていった。

3日くらいたったところで、塩水に漬け、水分がだいぶ出たところで、一晩水に浸して塩抜きをしてから本漬けに入った。

1週間くらい経過したところで、容器から取り出しで食べてみたが、大根は先の方を利用したので辛味が強く、また、漬かり具合も今一だった。

その次は、部屋で干した後、塩漬けを省略して粕味噌に漬けてみた。

今度は大根の葉に近い方を利用したので、辛味は少なく、そこそこ美味しかった。

そして、その次は干しの過程を省略して塩漬けしてみた。

大根はやはり辛くない葉に近い方の半分を利用。

ちゃんと大根の重さをはかり、その3パーセントの量の塩で1週間下漬け(上から圧力を加えることができる小さい漬け物漬け器が家にある)。

そこから2週間弱の本漬け(今度は塩抜きの過程は省略-ちょっと切って食べてみたところほとんど塩味を感じなかったので-3パーセントの塩だと水分は出るが塩辛くはならないみたい)。その成果が冒頭の写真。

形が今一つよくないのは、漬かりやすいように大根を縦4等分に切ったものに上から強い圧力を加えてた塩漬けした結果、だいぶつぶれてしまったから。

味は一連の実験のなかで一番だった。

ところで、もう一つ実験しておきたいことがある。

今回で残っていたザラメを全部使い切ったのだけれど、それに合わせて酒粕、味噌を合わせた結果、粕味噌の分量がかなりの量になった(ザラメ140グラムくらい、味噌140グラムくらい、酒粕300グラムくらいー酒粕は板状のものではなくペースト状のもの)。塩漬けをちゃんとしたので、あまり水分も出ておらず、これにさらに塩漬けした大根を追加してもちゃんと漬かるのではないか?

ということで、昨日、またまた大根を買ってきて塩漬けした。

近況報告

  • Posted by: オフ
  • 近況

近況報告というには、ずいぶん時間がたってしまったが。。。

10月初め、日帰りで秋田へ行ってきた。

9月に母が亡くなったのだが(しばらく更新が止まっているのはそういうことです)、その故郷が秋田で、秋田時代の戸籍(除籍)謄本をとるためだった。

遺産相続の手続きには、故人の生まれてから亡くなるまでの戸籍が必要となる。秋田の分は郵便で取り寄せることも可能だったが、住民票のある住所にしか送ることができないと言われてしまった。自分は現在札幌で諸手続きを行っているが、住民票は相変わらず東京にあるので、いちいち送ってもらった戸籍を東京までとりにいかなければならない。それ以外にも、諸手続きのため、東京に行く必要が色々と生じてはいるが、秋田市役所に郵送を頼んだ場合、いつ届くのかわからないという問題があった。それならば、母の故郷を見ることも兼ねて、秋田まで行ってみようと思ったのだ。

秋田へ行った日は好天に恵まれた。

秋田市役所に着いたのは12時過ぎ。すぐに証明書を取得する窓口へ行き古い戸籍の写しを受け取った。30分強はかかったと思う。しかし、目的を達したので、もうやることがない。

市役所の食堂で昼食をとり、その後、千秋公園へ行った。幼いころの母が親と一緒に散歩に行ったりしたのだろうか?

202310秋田市役所01.jpg

上の写真は秋田市役所。

202310千秋公園01.jpg

上の写真は千秋公園(久保田城跡)の入口の一つ。以下の2カットも千秋公園。

202310千秋公園02.jpg

202310千秋公園03.jpg

帰りの飛行機は20時過ぎだったので、時間はたっぷりあった。

ということで県立美術館で絵を見てから、かなり早かったが空港へ向かった。

下の写真は県立美術館から千秋公園方向を望んだもの。

202310秋田県立美術館01.jpg

久しぶりの旅行だが、もちろん気分はもりあがらなかった。

ところで、何か淡々と書いてきたが、母の死は予想以上にこたえている。

かなり暗い話になりますが、お付き合いいただける方は続きをどうぞ。

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