ガラタ塔
ガラタ塔の歴史は古く6世紀までさかのぼることができるとのことだが、現在見られる塔は14世紀にジェノヴァ人によって建設されたものがもとになっている(13世紀、ビザンツ帝国とジェノヴァとの間に条約が締結され、ジェノヴァがビザンツに軍事奉仕をする代わりにビザンツがジェノヴァに商業特権を与え居留地が形成された)。

オスマン帝国によるコンスタンティノープル征服後はジェノヴァ人の居留地は廃止され、そこにあったあった城壁も破壊されたがガラタ塔は残され、オスマン帝国によって利用された(監獄とか火の見櫓とか天文台とか)。

塔の高さは67mで最上階とその下の階にはレストランがあったが、2020年に改装され店はなくなり博物館化されたようだ(詳細は調べてません)。最上階のレストランの外の部分が展望台になっていて眺望を楽しむために何度も訪れている(レストランやカフェを利用したことはない)。



(2015年10月) ボスポラス海峡クルーズ船からガラタ塔を望む。




(1994年7月) まだ、地元の人の生活の臭いが感じられる場所だった。ちなみにガラタ橋の新市街側(カラキョイ)からここへ行くにはかなりの急坂を登らなければならないので、カラキョイからチュネル(地下ケーブルカー)に乗りベイオール駅で降りて(二つの駅を結ぶとても短い路線)坂道を下ってガラタ塔前の通りに出るというパターンで行くことが多かった。ところで、色々な旅行記を見たけれどなぜか皆さん坂道を登っています。




(1994年7月) 一つ上の写真を拡大してみた。展望台にいる観光客がまばらであることがわかる。ここからの眺望を楽しんだ帰り、もう少しで夜景観光のゴールデンタイムというタイミングで撮ったものだが、2000年代に入り観光客が急増してからは、この時間帯にこんな光景は見られなくなってしまったと思う。近年訪れた人たちの旅行記を見ると朝、営業開始直後の時間帯はそれほど混まないらしい。しかし、混雑する時間帯は1時間以上待つとか(展望スペースに限りがあるので1時間に100人という入場制限があるようだ)。




(2012年8月) 展望台からガラタ塔の下の街の様子を撮ってみた。90年代の前半にもこのあたりの写真をとっておけばよかった。おそらくこんなに観光地、観光地した感じではなかっただろう。




(1994年7月) こんな感じで金角湾、ガラタ橋、旧市街を見渡すことができる。




(1994年7月) トプカプ宮殿(左の塔を伴った建造物)やアヤソフィア(右の4本のミナレットを持つ建物)が見える。




(1994年7月) 一つ上の写真からカメラの方向を少し右に向けて撮ったもの。中央の6本のミナレットを持つ建物はスルタン・アフメット・ジャミイ(ブルーモスク)。




(1994年7月) 右の4本のミナレットを持つ建物はスレイマニエ・ジャミイ。




(1994年7月) ボスポラス海峡方向を望む。うっすらと第1ボスポラス大橋が見える。




(1994年7月) 右の木が茂っている部分の塔を伴った建造物はトプカプ宮殿で、その後方に見えるのはマルマラ海。




(1994年7月) 塔の西側を撮ったもの。




(2012年8月) この頃、ガラタ塔の展望台は観光客でおしくらまんじゅう状態だった。




(1999年8月)




(2012年8月)




(2015年10月) エミノニュの船着き場付近からガラタ塔を望む。