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久しぶりで国会前に行ってきた

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10日(金)夜。国会前(正確には国会議事堂前)に行ってきた。

安保法制廃止・(自衛隊の)南スーダン派遣中止を安倍政権に求める抗議行動に参加するためである。

抗議活動参加について書く前に、自分自身にとっての整理のため、今起こっている自衛隊の南スーダンでのPKO活動に関する問題について書き留めて起きたい。

・去年7月に、南スーダンでは大統領派と前副大統領派の間で大規模な戦闘があり数百人規模の死傷者が発生した。

・1992年に成立したPKO協力法に盛り込まれたルールによると、南スーダンで「戦闘」行われていたとすると、自衛隊派遣の前提が崩れる→そこで政府は「戦闘」ではなく「武力衝突」であったという見解を貫いてきた。

・9月、ジャーナリストの布施祐仁さんが防衛省に対して、7月の「戦闘」に関する「日報」の情報公開を請求した。→12月になって防衛省は「日報」の廃棄を理由に公開できないとした。→しかし、これを問題視した自民党の河野太郎衆院議員が防衛省に文書管理の改善と日報を再度探すよう求めると、防衛省は12月26日に「日報」の電子データが残っていることを「発見」(隠すつもりだったが状況的に無理になってきて発見ということにしたと思われても仕方がない)、→1月27日になってやっと「日報」が大臣に報告された(1ヶ月も何やってたんだ?)。

・公開された「日報」には「戦闘」と明記されていた。→当然、政府が「戦闘」ではなく「武力衝突」と言い張っていたことは何だったんだということになる。

・そこででてきた言い訳は「法的な意味における戦闘」ではないということ。(政府の言う法的に意味における戦闘とは「国家または国家に準ずる組織間の紛争の一環として行われる、人を殺し、または物を破壊する行為」で、前副大統領派は国家に準ずる組織ではないから「戦闘」にはあたらないということなのだろう)

・前副大統領派をどのように評価するかによって、政府がいう法的な意味における「戦闘」か否かが決まるわけだが、南スーダンが非常に危険な状態にあることは明らか。実態を見ずに言葉を弄して、何としても自衛隊を南スーダンに置いておきたいという政府の意図は見え見えだ。

・安保法制により、自衛隊の任務として駆けつけ警護が付与された。きわめて危険な状況の南スーダンに自衛隊を置いておけるのか?! 自衛隊員の命を国家の駒として使っている現状を容認していいのか?!ダメに決まってる。

・さらに、稲田大臣は、国会答弁で、憲法9条上問題になるから「戦闘」ということばを使うべきでないという趣旨を発言した。→これは言葉の使い方によって憲法の制約を脱することができるといっているようなもので、まったく容認できない。

以上のようなわけで、10日夜、上記の抗議行動が実施され、それに参加してきた。

こういう抗議活動はマスコミに取り上げられるかどうかというのがとても重要だ。だから、場所も国会前という象徴的な場所になるのだろうが、報道にのる「絵」も単に「人が集まっている」ではインパクトに欠ける。そこで、「絵」づくりの意味もあってプラカードなどが掲げられる(もちろん抗議に参加する人たちの思いの表明の意味もあるが)。

10日の行動は緊急だったので、プラカードはどうなるかと思っていたら、すぐにネットプリントに複数のデザインのプラカードがあげられた。

ただ、テレビを見る、新聞を見る一般の人々はネットプリントはあまり知らないと思う。たくさんの人が集まって印刷された同じデザインのプラカードがかかげられているのを見たら「どこかの団体、政党が組織的にやっているんだな」と思われてしまうかもしれないと常々思っている。

だから、できれば手書きのものを使いたいと思っていて、15年の安保法制に反対する行動から、ゲーフラを作って持って行っていた(毎回ではないけれど)。(ゲーフラとは「ゲートフラッグ」の略で、サッカーの試合などでファンやサポーターが会場で両手で掲げる旗のことを指す)

今回は、当初、段ボールに文字を書いたのを持って行こうかと思ったが、少し時間に余裕があり、昨年の参議院選でゲーフラを作った余りの布があったので、ゲーフラを作成して持って行った。

抗議には500人くらい集まったということで、新聞などに載せられた写真はそれなりの絵になっていた。

次の抗議行動は17日(金)の20時から。

稲田大臣が辞任すれば、次の抗議行動はなしになるが、おそらく辞任ということになならないだろうから実施されるだろう。

こういう行動はあたま数を集めることも重要だから、何としても行きたいのだけれど、残念ながら予定が合わず参加できず。

しかし、この件もそうだけれど、共謀罪(テロ等準備罪と名前は変えているけど)とか、まったく嫌になってしまう(最大の問題は改憲だけれど)問題ありすぎだ。できるだけ旅ネタのみで済ませたいのですが。。。今後もついつい書いてしまうと思います。

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