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2025年12月 Archive

張掖で出会った蘭州大学の学生さん

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前の投稿で、1991年夏、張掖(ちょうえき)という街に行ったことを書いた。

張掖訪問の目的はマルコ・ポーロも見たであろう大涅槃仏を見ること(マルコ・ポーロは張掖に滞在している)。

ウルムチからの列車で張掖に着いてすぐに一人の若い中国人に声をかけられた。

後から夏休みで帰省中の蘭州大学の学生であることがわかった(楊くん)。

とても親切にしてもらい、張掖の街を案内してもらい(もちろん涅槃仏も)、昼食を御馳走になり、さらには楊くんの実家で彼の母親手作りの夕食まで御馳走になった。

ちょうどこの日は彼が蘭州に戻る日で、その日の夜行列車で一緒に蘭州へ向かった。

蘭州に着いた後も色々と世話になった。

まず、蘭州大学の寮(だと思う)に連れていかれた。ずいぶん昔のことなので記憶はかなり薄れているが、最初に入った場所は寮の台所みたいな場所で、入ると唐辛子の強烈な香りにむせてしまったのを鮮明に覚えている。ラー油を作っていたようで、ちょうど唐辛子に熱した油をかけた時だっと思う。

その作業をしていたのは寮の料理人ではなく、彼の指導教官だった(と思う)。

楊くんは僕のことを指導教官に日本からの旅行者だと紹介した。しかし、紹介するだけではなく、何とその後、指導教官も一緒になって蘭州から北京への航空券の手配だとか、蘭州からの炳霊寺ツアーの手配などに力を貸してくれた。かなり濃密な時間をすごしたわけだけれど、中国ではこれに近い交流を何回か経験した。中国には何度も訪れているが、"人が好い"、これが中国旅行で感じた中国の印象の一つである。

NHK『地球鉄道』を見て~張掖、嘉峪関

  • Posted by: オフ
  • 中国

NHKのBSとBSプレミアム4Kでユーラシア大陸を鉄道で横断する『地球鉄道』という番組が放映されている。

昨日のBSで放送されたのは、中国甘粛省を西へ向かう旅程で、張掖(ちょうえき)や嘉峪関を訪れるものだった。

張掖には1991年夏、嘉峪関には1987年夏に訪れているが、現在はどんな感じになっているかとても興味を持ちつつ視聴した。

当たり前といえば当たり前だが、手元にある当時の写真とはまったく雰囲気が変わっていた。

1991張掖

上の写真は1991年の張掖。

 

1987嘉峪関

上の写真は1987年夏、蘭新線を走る列車の車中から撮った嘉峪関。昨日の放送で見た景色はまったく変わっていて、長城(画面左から中央にかけて見える少し高くなっている土塁みたいなところ)の右側は灌漑をほどこしたのか緑が豊かになっていた。また、嘉峪関の左側には巨大な発電所施設が見えてちょっと興ざめな風景になっていた。

1987長城と祁連山脈

上の写真は嘉峪関(明代の長城の最西端)から見た長城と祁連山脈。実はこの時SLが走っていくという幸運にめぐまれたのだが、何とフィルム切れで写真を撮ることができなかった(予備のフィルムをホテルにおいてくるという大失策をおかしてしまった)。

高額療養費~政府はマイナ保険証のメリットを強調するため詳細な情報を流さない?

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12月の初めに健康保険証という名称のものが廃止された際(同じ機能を持つ資格確認書なるものが発行されている)、今後の健康保険制度について盛んに報道された。マイナ保険証を持っていなくても資格確認書によって今まで通り医療機関にかかることができるということは報道されるのだが、高額療養費の扱いについて報道したニュースなどは見ることがなかった(全てを見ればあったのかもしれないが)。

報道の内容はおおむね政府が流している情報に沿ったものと思われるが、今の政府が国民に流す情報は信用できないので、ちょっと調べてみた。

次のものは札幌市のホームページの国民健康保険に関するページにある高額療養費に関する記述である。

「1か月(同じ診療月)の間で、医療機関に支払った自己負担額(保険診療外の費用や入院中の食事代等を除く)が一定の額を超えた場合、申請によりその超えた額が払い戻されます。この一定の額を「自己負担限度額」といいます。」

「マイナ保険証による受付ができる医療機関・薬局では、マイナ保険証または資格確認書(下線は筆者が加えました)を提示することで、事前の手続きなく、同一医療機関・薬局に支払う自己負担額(保険診療外の費用や食事代等を除く)が自己負担限度額までとなります(資格確認書を提示する場合は、本人同意が必要です)。」

この間の報道で目にしたり聞いた内容とちょっと異なるというか、報道より詳しい内容があることがわかる。下線を加えた部分である。報道では、高額の療養費がかかる場合、マイナ保険証の利用者は事前の手続きなしに(限度適用認定証なるものの取得して医療機関に提出)自己負担限度額までの支払いですむと、あたかもそのメリットを享受できるのはマイナ保険証利用者だけと勘違いさせるような伝え方ばかりだったような気がする。

しかし、資格確認書利用者も同じ扱いを受けることができるるのだ(同じ保険料を納めているのだから当たり前と言えば当たり前なのだが)。ちなみに、札幌市のホームページの記述は国民健康保険に関するもので、各健康保険組合などではどういう扱いになっているかは調べていません(もし国保と異なる扱いならばそれはそれで大きな問題だと思うが)。

ちなみに上記にある「マイナ保険証による受付ができる医療機関・薬局では」というのは、いわゆるオンラインで資格確認ができるようになっている医療機関・薬局ということで、一応オンライン化は義務付けられてはいるが、機器の導入が遅れているところもあり(補助金はでるようだが、医療機関などにとっては余計な出費)、そういったところでは、上述の限度適用認定証なるものを事前に取得して医療機関などに提出する必要がある。

また、資格確認書の利用者について「本人の同意が必要です」とあるが、限度額は所得などにより異なるので、限度額がいくらなのかについて照会してよいという同意と思われる(なぜもう少し詳しく書かないのか?)。プライバシーを掘り起こされるように感じるかもしれないが、限度額は役所が把握しており(国保の場合)何の問題もない(マイナ保険証の場合すでにそういう情報と紐づけられている)。「同意」の詳細を記さず、ちょっと嫌な感じと思わせてマイナ保険証へ誘導しようという意地悪さを感じてしまう(考えすぎか?)。

しかし、すべての医療機関などとそれをとりまとめる機関がオンラインでつながれば、マイナンバーカードなるプラスティックのカードなどなくても、受診歴・薬の処方歴・療養費の限度額などの照会は可能なのに、なぜ政府はマイナンバーカードを使わせたがるのか?

新型コロナ感染後の後遺症として見られる認知機能の低下

  • Posted by: オフ

新型コロナ感染後の後遺症には極めて多様なものがあることが、研究により明らかになりつつある。後遺症の一つに認知機能の低下というものがあり、それについての研究も沢山あるようだが、最近目にした研究を備忘のため記しておこうと思う。

下記は"Nature Communications"2025年11月26日の記事。

https://www.nature.com/articles/s41467-025-65597-z

「COVID-19の急性期後遺症に関連する認知障害における明確な脳の変化と神経変性プロセス」

最初の部分をグーグル翻訳で訳してみたのが一番下のわけのわからない文章だけれども、その最後の部分は医学用語を調べて書き換えてみると次のような感じになった。

「コロナ感染が軽度なものであったとしても、急性期後遺症における認知障害において、他の新型コロナ感染症の様々な急性期後遺症では観察されない明確な神経変性プロセスが存在することを示唆している」

素人には難解だが、小さくはない問題がありそう(現状では「示唆」というレベルだが)という研究結果であることはわかる。これを無視するか、しないか。自分は無視しない側にいる。

<以下がグーグル翻訳をかけたもの>

SARS-CoV-2の急性期後遺症(PASC)では脳の変化が報告されているが、その有病率や神経変性との関係は依然として不明である。軽症COVID-19発症から約1年後の個人の血液タンパク質と脳MRIを、探索コホート、共変量マッチングコホート、独立検証コホートで解析した。探索コホートでは、Cog-PASCでアストログリア細胞障害関連タンパク質の増加と、帯状皮質と島皮質の皮質菲薄化、海馬の常磁性磁化率の上昇、脈絡叢容積の拡大など、複数の皮質と皮質下領域にわたる構造的・微細構造的変化が示された。年齢、性別、教育をマッチングさせたコホートでは、帯状皮質の菲薄化と磁化率の上昇は依然として有意であった。血液プロテオミクスにより、Cog-PASCにおいて、神経変性経路に関連する酸化ストレス応答とシナプス機能に関わるより広範な変化が明らかになりました。検証コホートでは、ニューロンおよびアストログリア細胞の損傷関連タンパク質の増加、帯状皮質および島皮質の菲薄化、海馬の感受性の上昇、ならびに脈絡叢の拡大が示され、これらの神経変性関連変化の再現性が確認されました。これらの知見は、軽度のCOVID-19感染後であっても、Cog-PASCにおいて他のPASCサブタイプでは観察されない明確な神経変性プロセスが存在することを示唆しています。

※Cog-PASC:最近の医学研究でCOVID-19の急性期後遺症における認知障害を指すために使用されている用語。

実は紙のお薬手帳が最強?~マイナ保険証のメリットばかりを強調する政府の不誠実さ

  • Posted by: オフ
  • 政治

従来の健康保険証が廃止されたことから、今月になってニュースとか情報番組とかでマイナ保険証なるもののメリットが放送されているが、見た範囲ではあるが独自の視点からのものはほぼなく、政府のいうことをそのまま流しているものばかりだと思う。

政府はマイナ保険証には受診歴や投薬履歴がわかるメリットがあるというのだが、これって売ろうとする物件の長所しか述べない悪徳不動産屋とかわらないのではと思う。

どうも世間一般には知られていないようだが、マイナ保険証でわかる受診歴などは直近のレセプト提出までの内容で、その後の受診履歴、投薬履歴はわからないのだ。

自分も詳細を完全にわかっているわけでないことを念のために書いておくが概略は次の通り。

医療機関ではその場で医療費の一部を患者から受け取り、残りはその患者の属している健康保険組合から受け取っている。これは自動的に受け取れるわけではなく、毎月、その診療・投薬などについて、それが健康保険制度に適合しているかどうかを判定する機関に申請して(レセプトを提出)、診療報酬を受け取るという仕組みになっている(診療や投薬に問題がないかどうか審査を受けるので認められない場合もありうる)。

このレセプト提出後、次のレセプト提出までの間の診療内容や投薬情報はマイナ保険証を利用していても知ることができない仕組みになっているので、マイナ保険証を過信していると、重複投薬されてしまう恐れはあるし、最悪、患者の命に係わる問題が起こる可能性もある。

一つの例だが、ずっと高血圧で投薬を受けていた人が、あるとき症状がかなり改善されて今までの薬だと血圧が低下しすぎてふらついてしまうという状態になり薬が変更された(この例のようなことは実際に近しい人にあった)。もし、このようなケースがあったとして、その人があるとき急病で普段かかっていない医療機関に入院する必要が発生して、そこの医師が変更される前の投薬情報にしたがい以前の薬を使ったらどうなるだろうか?

まあ、最悪のケースだが"マイナ保険証でわかる過去の投薬情報"というものを過信するとこういうことも起こりうるのだ。

一方、お薬手帳では直近の投薬状況までわかるので、本当に万が一のときのことを考えると紙のお薬手帳が最強だと思うのだ。(この記事を書いていて、お薬手帳をなくしてしまったらと心配な場合にはお薬手帳の直近の部分をコピーしておくとかスマホで撮っておくとかしておくのがよいかもと思った)

加えてマイナ保険証は停電、通信障害、機器の故障には無力だ。さらに10年に一度カードそのものの、5年に一度カードのデジタル証明書なるものの更新が必要だ。

こういうマイナスポイントも示しつつ、マイナ保険証の利用を検討してみてはという呼びかけならばよいと思うが、メリットばかりを示して呼びかけるというのは本当に不誠実だと思う。

僕はどうしているのかというと、マイナンバーカードすら持っていない。ただし、マイナンバー制度そのものには反対ではない。どうして反対ではないかについてはそのうち書くかもしれない。

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