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新千歳空港で7000人もの人が缶詰め状態とのニュースを見て思ったこと

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昔、成田~ロンドン(ヒースロー)~アテネと飛んだ際(ヒースローでは同日乗り継ぎのスケジュール)、ロンドン到着後、空港がIRAの攻撃を受け閉鎖。ヒースロー発の便は当然のことながらすべてキャンセル。ということで、空港泊を余儀なくされたことがある。どんな状態で一夜を明かしたのかはすっかり忘れてしまったが、乗り継ぎ便がキャンセルされてしまったので、いったんイギリス入国という形になったことは旅行記に書いた。幸い、その時は攻撃の影響は軽かったようで、翌日、航空機の運航が再開され、奇跡的だと思うが、乗り継ぎの席の確保もスムーズに進みことなきを得た。大雪の影響でJR、空港連絡バスが運休になった結果、新千歳空港で多くの人たちが一晩を過ごしたというニュースを見てそんなことを思い出した。

で、本題はここから。

はっきりいって新千歳~札幌間の交通は脆弱きわまりないし、発着便が増えた現在、新千歳空港は冬季においてはキャパがギリギリになっているのではないか。

まず、後者だが、発着便が多くなり、降雪があるとすぐに大幅な遅延が発生する。降雪時は2本ある滑走路の1本を閉鎖して除雪、1本の滑走路でやりくりするのだが、発着便が多くなりすぎて追い付かない感じ(凍結防止剤というのだろうか、それの翼への散布というのもあり、これには有効時間があってそれを超えるとやりなおしになるということもある)。そんな状況なのにオーストラリアやカナダからの直行便が飛ぶことになったようだ(いつからなのかは覚えていないが冬の北海道観光、特にスキー客の需要を見込んでいるよう)。両方とも週3便らしいからそんなに大幅な増便ではないが。そして北海道エアポートはさらに海外からの便の誘致を進めたいようだ。

ということで空港利用者はどんどん増加しているのだが、新千歳空港と札幌を結ぶJRの千歳線というのが、航空機利用者の増大に応えられるとは思えないほど貧弱だ。千歳線が整備された段階で将来の交通についてきちんと考えなかったとしか思えない。

千歳線は複線だが、そこに空港とを結ぶエアポートという快速列車のみならず、普通列車、函館・室蘭、釧路・帯広と札幌とを結ぶ特急、さらに貨物も走っており過密状態。おまけに、多くの駅のホームが2面で、各駅停車が特急などの通過待ちができる駅が少ない。したがって現在1時間に5便走っている快速エアポート(一部特別快速というのもある)はこれ以上便数を増やす余裕はなく、新千歳空港駅のホームの長さの関係で列車の連結数を増やすこともできない。ということで到着便の多い時間帯はそれなりに混雑しており、長時間フライト後の海外からの乗客にとっては居住性が悪く札幌までの道のりはかなり苦行なのではないか?

まあ、このことは今回のJRの運休によって新千歳空港を出られなくなった大量の人々とそんなに関係がないと思うが。

しかし、JRが運休となり、高速道路の閉鎖により空港バスも運休するという状態で、なぜ航空会社は乗客を新千歳空港に運び続けたのだろうか? 今日の道新によると、JRの見込みが甘く、25日(大雪が降った日)14時半の段階で18時くらいには除雪が完了するであろうという情報を空港に出しており、それならばということで航空会社も飛行機を欠航とはせず飛ばし続けたらしい(実は新千歳空港の気候はどちらかというと苫小牧など太平洋側の都市と同じで雪が少なく、札幌と較べると大雪に降られることは少ない。この日もダイヤは乱れたようだが、飛行機が運航できる状態ではあった)。

しかし、25日の札幌の雪の降り方は半端なくJRの見込みは、当日札幌の雪の降り方を見ていたものならば誰もが甘すぎだというだろう。どうも最悪を想定できない体質らしい。JR北海道は赤字で苦しんでいる会社なのでドル箱の快速エアポートの運行を早く再開させたいと思ったのだろうが。JRが今日は「もう無理」と早目に判断していて、その情報を素早く航空各社に伝えていて欠航という判断がくだされていたならば、7000人もの人が空港で一夜を過ごすことにはならなかっただろう。

JRの見込みはまったく甘く除雪は進まなかった。どうやら札幌市内に入ってからのポイントの除雪にかなり手間取ったらしい。直線部分であれば除雪用の車両が使えるようなのだが、ポイント切り替えの箇所はデリケートなので人力に頼るしかないらしく、それでなかなか作業が進捗しなかったようだ。

ならば、人力の頼る割合の低そうな(素人考え)新千歳空港ー新札幌間を復旧させて(ほぼずっと単純な複線)、その区間の折り返し運転ができないものかとの考えが浮かぶ(新札幌まで来ればそこから地下鉄が利用できる)。そういうことを検討したのだろうか? それともそもそもそういうことを想定した設備的なものがないのか(信号とか、ポイントとか)。

しかし、今回は大雪でひどいことになったが、そこそこ大雪になると除雪のための運休とかは出るし、新千歳はキャパぎりぎりという感じで運営しており、ちょっとの降雪で遅延・欠航続出なので(ニュースなどで大々的には報じられないが)、冬季の航空機を利用した本州などと新千歳空港との行き来は、それなりの覚悟を持って行わなければならないと思っている。自分の場合、冬季に新千歳空港を利用する場合、天気予報とにらめっこ状態である。それでもひどい目にあったことは何度かある(幸い空港泊ということはないが、新千歳に着陸できず羽田引き返しとか、JRに変更ということはある)。

ちなみに旭川空港は、たぶん航空機の発着回数がそれほど多くないからだと思うが、除雪で滑走路が閉鎖になる時間があっても、意外と欠航便はでないらしい。

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