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一般国民の生活を改善できない政権がずっと選ばれ続けているのはどうしてなのだろうか?

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この30年あまりの間、先進諸国のなかで国民所得が伸びない国はほぼ日本だけという状況が続いているのにもかかわらず、政権がほぼ変わらない(ほんの少しの間を除いて)、つまり選挙で国民が自民党を中心とする政権を選択し続けるのは不思議なことだと思う。


まあ、生活がよくならなくなって10年くらいまでならば、政権が変わるほどまでに国民の意識がどっと変わることがないのは理解できる(ちょっと生活苦を耐えすぎと思うが)。しかし、2000年代以降、経済成長はしない、所得が増えないどころか減少する人が増えて格差が拡大していき、客観的に見て何とかしなけらばならない状態だったのにもかかわらず、ほんの一時民主党が政権をとった以外、国民はやはり自民党中心の政権を選び続けた。なぜだ? 詳しい人教えてくださいという感じ。たぶん政治学者や社会学者の研究を探せば、そうした視点の研究はあるのだろうが(なかったら研究者は何をしてる?!、という感じ)、ちょっと個人的に考えてみた。もちろん全然実証的ではなく単なる印象だが、いつか上記のような視点の論考とかを読んだ時に、あの時思ったことは、あの点は当たっていて、この点はまったく的外れでとか考える材料とすべく書き記しておきたいと思う。

で、今思っていることは2点。
一つは所得の再分配のこと。
中学校の公民だったか、高校の政治経済だったか忘れたが、税には所得の再分配機能があると学んだ。資本主義経済のもとでは、所得の格差が生まれることは不可避なのはいうまでもない。しかし、所得の多い人からより多くの税を徴収し、少ない人からは少なく徴収。そうして集めたお金をいかに使用すれば最大多数が幸福になることができるか政治が考え決めて行政が使う。現状、経済的格差が広がり生活が苦しい人々がどんどん増大しており、そういう階層の助けになるよう予算を配分する(社会保障費とか医療費とか教育費とか生活保護とか)、つまり所得の再分配を強化しなければならない状態だと思う。所得の再分配の強化のためには所得税など直接税の累進課税の強化が必要なはずだが、所得税の累進課税の強化、法人課税の強化を主張する政党はごくわずか。所得の再分配強化を必要としている人がとても多いのになぜそうなのか。その答えのヒントとなるようなものを、先週、「報道特集」で目にした。夕食の支度中でじっくり見ることができなかったのだが、ある研究者(チラッと見ただけなので名前までは覚えていません)が「所得の再分配を必要とするような層が選挙にいかない」「諦めがある」というようなことを言っていたか? 逆に「格差を是認する層のほうが選挙に行く」とも。所得の再分配を強化するような政策を唱えても票にならないのだろうか? そういえば2000年代に入って投票率がどんどん下がっているようだが、所得の再分配を必要とする層の増大と軌を一にしているのだろうか? 

もう一つは中国や韓国を嫌う人々の存在(特に中国)。非自民政権が実現して日中友好関係が発展するのは許せないという人々が一定数いて、そうした人々は何としても選挙に行くので、投票率が下がるなか自民党政権を安定的に存続させた面があるように思う。そして首相の台湾有事に関する発言で日中関係が悪化するなか対中強硬姿勢を評価する人が多く存在することが顕在化したことに驚きを隠せない。日本人の中にある嫌中観(感?)は何なのか? 日本がどんどん勢いを失っている一方、中国は国力を伸張させブイブイいわせていて何なんだという、ある種の嫉妬のようなものがあるのか? そうした一部の国民の心持ちが今回の選挙に影響を与えるのだろうか? 冷静に考えれば彼我の国力の差は明らかで、うまく付き合っていくしかないのはわかるはずなのだが。


ところで、話は変わるが、中世までは中国を文化的先進地として憧れや尊敬の念を持ってみていたのにもかかわらず、明治以降、日本が中国に対して優越するというか、もっというと中国を蔑視する感覚が広まっていった契機が何なのか気になって、随分前に調べたことがある。色々な説があるのだと思うが、一つの要因は豊臣秀吉の朝鮮出兵らしい。秀吉は日本中心の東アジア国際秩序の構築をめざし明国の征服を企図し、その先導を朝鮮に要求して断られたので出兵に及んだのだが、これが中国蔑視感(とてもいうのであろうか)への転換の契機(の一つ)であるらしい(参考にした論文名は忘れたが、図書館に行けばそれが所収された書籍は見つけられると思うので機会があったら再読してみたい)。秀吉の朝鮮出兵以来醸成された中国蔑視観は明治期以降の日本の中国進出に影響を与えていると思うし(経済的面に加えて日本がアジアの盟主であるべきという感覚)、そうした戦前の日本のあり方に郷愁をいだく層も存在していて、現在の嫌中勢力の一部をなしているのではないか(少数派だと思うが政治・思想をリードする層にはそのような感覚を持つものがいるという印象-あくまで印象-である)。

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